abcd257355 |
2013-11-19 08:12 |
「ああ、リィナ。またすぐにでもゲートの中にもどりたい……」 そんな夢想に浸っていると、クラスメイトたちのざわつく声が聞こえて来た。「なんだ?」 教壇にはいつもの担任教師、それと見知らぬ女性教師が立っていた。年齢は若い。ベージュのスーツに薄い紺色のブラウスを着ている。髪も染めていない、真面目そうな印象の女性。「えー……今日から三週間……大学の……教育実習……」 担任教師に紹介されたのは、新しい教師ではなく、教員免許を取得しようとする女子大生だった。「うおー、かわえー」「ひゅーひゅー」 男子生徒から上がる歓声。女子も珍しい客人に、大いにはしゃいでいるようだ。 短い紹介を終えると、担任教師は教室を出て行った。(あれ、どこかで見たような顔の希ガス……) 白墨が黒板をこする音。「中原涼子」、それが彼女の名前だった。(はっ!)おれは思い出した。おれは彼女を知っている。(これは……まずいんでないかい?) 彼女もおれを知っている。でも、おれのことをもう覚えていないかもしれない。ほんの短い間、同じ場所にいただけだから。http://www.tvgame.venuelicensing.com リリーナ・フォーミュラ・エル・スターバックス姫とのことは心残りだったが、おれは地球に帰って来た。ニンテンドー3DS本体 もちろん、ゲート内世界が抱えるすべての問題を解決してからのことだ。 おれにはどうしても、この世界にもどらなければならない理由があった。Wii U 「行かないでおくれ、としあき」 おれの二の腕にしがみついて、ぎゅうぎゅうとおれの身体を抱きしめてくれた。NEOGEO X 第二章 義妹と女教師とおれの過去 「キャー、としあきー、抱いてー!!」 感激した姫がおれにタックルして、おれたちはぐるぐるとベッドの上を転げまわった。ニンテンドー3DS 「はあはあはあ、としあき、もうわたしも恐れませぬ」 壁は崩れ、あとは若い情熱をぶつけ合うのみ。「痛い!!」プレイステーションポータブル リリーナ皇女は泣いておれを引き止めた。 おれもつらかった。 おれはこっちの世界では、あれだけの美人に好意をもたれたことはおろか、ステディな彼女すらいた試しがない。ニンテンドー3DS本体 サファイヤブルーの瞳から、青真珠のような涙がこぼれる。 その美貌を思い出さない日はない。それどころかこうして授業や休み時間ごとに想い出している。ニンテンドー3DS本体 (なんでいじましいんだ) おれはいっそう彼女のことを愛しく思うのだった。 次からはきっと、うまくいくだろう。Wii U 姫が思わず跳ね起きる。(あちゃー、やっぱそうかー)「で、でも耐えます! あなたの戦の痛みに比べればこれしきのこと……」PlayStation Vita |
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